漢方
 しろうさぎ  
 月経痛(生理痛)

 
月経痛(生理痛)なんて、いつものことだから別に大した事じゃない!
 なんて思っていたりしませんか?

 痛みがあること自体、"普通”ではないんですよ!
 日本では月経痛(生理痛)は当たり前のように、考えられがちですが
 中国では月経痛(生理痛)があると、「即病院」というように、「
月経痛
 (生理痛)はないのが当たり前
」と考えられているのです。

 身体からの危険シグナル、しっかり受け止めて、早めに月経痛
 (生理痛)を改善しましょう。 

※月経期に下腹部や腰痛に軽度の張った痛みが生じる程度であれば、
  正常な現象です。
 
■月経困難症

 月経の開始にともなって、強い
下腹部痛腰痛がおこり、日常生活
 に支障をきたしたり、鎮痛剤を服用しなければならないほどの痛みの
 強い状態を月経困難症と言います。
 
 下腹部痛や腰痛のほか、
下腹部膨満感、吐気、頭痛が起こることも
 あります。一般的には、排卵のある周期に起こり、妊娠・出産後には
 軽くなることもあります。
 
1.
機能性月経困難症
  月経困難症の原因となる病気が認められない場合です。
  子宮を収縮させるホルモン(プロスタグランジン)の分泌により、
  月経痛が起こると考えられています。
 
2.
器質性月経困難症
  原因となる病気が存在します。例えば、子宮内膜症、子宮筋腫、
  卵巣のう種などがあげられます。
■漢方の考え方
女子胞は「胞宮」「子宮」「血室」とも呼ばれ、月経を発来し胎児を養育する
器官です。特に腎と衝脈・任脈との関係が深いと考えられています。
女子胞は、腎の精気が充実するとともに発育・成熟し、天癸(てんき)が
到来すると月経が来朝して胎児を養育する条件が整い、老化して腎の
精気が衰えると天癸も衰少し、閉経となり生殖能力は消失します。
 
●女子は7の倍数で変化をすると考えます
 7歳:腎気が活発になり、永久歯が生える。
14歳:腎気が成熟したため、月経がはじまり、子供を産む能力が備わる。
21歳:腎気が体のすみずみまで行きわたる。
28歳:身体機能・性機能ともに最もピークになる。
35歳:顔や肌がやつれ始める。
42歳:顔にしわがより、白髪が目立ち始める。
49歳:月経が止まり、子供を産むことができなくなる。
 
 
衝脈・任脈は胞中より起こり、衝脈は十二経の気血を調節し、任脈は全身
の陰経の気血を調節しています。衝脈・任脈の盛衰は天癸によって調節
されており、天癸が充盛していれば衝脈は盛んで、任脈は通じ、月経は
定期的に来潮し胎児を養育する機能も正常であります。
 
月経は衝脈を通じて胞宮から出る血液であり、天癸の働きによって衝脈
が盛んになり、心の推動と肝の疏泄によって血が下泄して月経が来潮し、
脾の統血によって月経が停止するので、定期的な月経になります。
さらに、胞宮が胎児を養育するためには、任脈を通じた血の滋養が必要
であります。
 
心・肝・脾とも密接に関連しており、三臓の機能が失調すると月経や妊娠
の異常を生じることが多いと考えれています。
 
【衝脈】
十二経および五臓六腑の気血を調節するので、「十二経脈の海」
「五臓六腑の海」と言われている。また、生殖機能を主り月経を調節する
ために、「衝は血海たり」と称します。腎および胃と関係が深い。
 
【任脈】
全身の陰経の脈気の総任であり、陰経の気・血・津・精・液を調整し、
妊娠と胎児の養育を主り、女性の月経・帯下・妊娠・分娩などに密接な
関係を持っている。
 
●部位・時期・性質別診断●
<部位> 下腹部両側⇒気滞
       下腹中央⇒血お (腰部〜尾底部に放散することもある)
       腹全体⇒脾胃不和
 
<時期> 月経前・月経期の腹痛⇒実証
       月経終了後の腹痛⇒虚証
 
<性質> 疼痛に下墜感を伴う、張った感じが強い⇒気滞
       持続性の疼痛で凝血塊を混じえる⇒血お
       ひきつるような痛み・圧痛⇒実証・熱証
       鈍痛で押さえると楽になる⇒虚証
       絞約痛⇒寒証
       刺すような痛み⇒熱証・血お
  
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